拠点・施設極東開発工業は21日、愛知県豊田市に建設していた研究開発拠点「極東開発グループテクニカルセンター」が完成し、8月から本格稼働を開始したと発表した。全長600メートルのテストコースや各種試験棟、試作・検査設備を集約し、特装車やトレーラーの開発、耐久評価、品質保証までを一体で行う。物流分野では輸送力不足や省人化、脱炭素化への対応を見据えた車両開発に活用する。

▲極東開発グループ テクニカルセンターの外観(出所:極東開発工業)
センターの事業区域は17万4206平方メートル、延床面積は5582平方メートル。これまで各拠点に分散していた研究開発人材や試作、試験、評価設備を集約し、設計から試作、試験、評価、改善までの開発サイクル短縮を図る。開発部門と品質保証部門も同一拠点に配置した。
テストコースは全幅50メートル、全長600メートルで、トレーラーのオーバル走行試験に対応する。中央には全長100メートルの特殊試験路を設け、石畳状の凹凸を再現する「ベルジアン路」、左右の位相変化を再現する「長波形路」、突起量を変更できる「可変突起路」を整備した。走行試験や制動試験、トレーラーの認証取得に利用する。

▲全長600メートルのテストコース(出所:極東開発工業)
試験設備では、腐食や温湿度、油圧性能を評価する環境・油圧試験設備のほか、最大1000キログラムまで対応する振動試験機を導入した。さらに2027年4月には、中型・大型トラックに加えてトレーラーを実車状態のまま振動評価できる大型ロードシミュレータを稼働させる予定。同社によると、トレーラーを実車状態で評価できる設備として国内初という。実走行データを再現して車体や架装物、足回りなどに繰り返し負荷を与え、耐久評価の期間短縮や不具合分析に活用する。

▲大型ロードシミュレーロードシミュレータイメージ(出所:極東開発工業)
工場棟には試作設備と完成車両の法規対応検査設備を配置し、事務所棟には最大70人の技術者が勤務できる環境を整えた。電子制御技術の研究設備も設け、電動化、CASE、AI(人工知能)などへの対応を進める。極東開発工業は、物流や建設分野で求められる積載性、耐久性、安全性、環境性能などを高める製品開発の中核拠点として運用する。

▲事務所棟内観(出所:極東開発工業)
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