調査・データForcesteed Robotics(東京都江東区)は25日、産業技術総合研究所の研究者らと、生成AIを活用したフィジカルAI搭載屋内搬送ロボットのリスク抽出と低減方策に関する共同論文をまとめ、日本ロボット学会で発表すると明らかにした。発表は9月3日10時40分から金沢大学自然科学本館(金沢市角間町)で行う。
研究では、ファミリーレストランでの配膳業務を想定し、3Dシミュレーションと産総研内に構築した模擬環境の双方で屋内搬送ロボットを検証した。Forcesteed Roboticsはロボットを使った検証実験を担当した。
検証項目には厨房からテーブルまでの基本的な搬送のほか、進行方向にいる人や横切る人への対応、子どもが手を振るなど周囲の状況に応じたサービス、従業員と来店客からの指示を区別する権限管理などを盛り込んだ。飲食店など、人とロボットが同じ空間で活動する環境での安全性に焦点を当てた。
実験ではロボットの動作だけでなく、生成AIが周囲をどう認識し、どのような判断をしたかも確認できる構成とした。期待した動作にならなかった場合、環境認識、生成AIの判断、ロボット制御のどの段階に原因があるかを切り分けて検証した。その結果、シミュレーションと現実環境の違いに加え、ロボットの大きさや可動範囲、周辺環境、AI(人工知能)による認識と判断の組み合わせによって、想定した動作に至らないケースを確認したという。個別の検証結果やリスク低減方策は学会で報告する。
今後は異常発生時の復旧時間短縮、人の行動予測、ロボット自身の状態把握、認識結果の信頼度を踏まえた判断などについて追加検証を進める。
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