ロジスティクスMujin Japan(東京都江東区)は3日、自動車電装部品メーカーの松田電機工業所(愛知県春日井市)に、通い箱をパレットから自動で荷下ろしするロボット2台を導入したと発表した。形状や大きさ、積み方が異なる混載通い箱に対応し、入荷時の仕分けと完成品の自動倉庫への入庫を自動化した。

(出所:Mujin)
自動車部品工場では、複数の取引先から異なる規格の通い箱が混載された状態で納入される。箱の位置や向き、隙間がパレットごとに異なるほか、経年劣化による変形もあり、動作を事前に登録する従来型ロボットでは対応が難しかった。
導入したロボットは、上部の3Dビジョンでパレットを読み取り、制御基盤「MujinOS」が通い箱の位置や形状、把持できる縁を認識する。把持位置と動作経路をその都度計算し、積載パターンが固定されていない状態でも箱を取り出す。入荷工程では、箱の側面に付いたかんばんを読み取り、確認できない場合は箱を回転させて別の面を走査する。後工程に適した向きにそろえて供給する機能も備える。

▲3D認識によるデパレタイズ(出所:Mujin)
ロボットハンドは箱の大きさに応じて爪幅を自動調整し、交換せずに複数規格へ対応する。新たな箱種や品番が加わった場合も設備全体を作り直さず、対応範囲を広げられるという。
導入により、対象工程の作業人員を3人から0人とし、1日5000箱、同25トンに相当する手作業を置き換えた。年間削減工数は5856時間としている。Mujinによると、中小製造業で混載通い箱をロボットが自動荷下ろしする事例は初という。松田電機工業所は今後、入荷から生産、出荷まで構内物流全体の高度化を検討する。

(出所:Mujin
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