国際DHLエクスプレス(ドイツ)は16日、2026年1月から7月にかけて、アジア太平洋地域(中国除く)で重量貨物の1日当たり取扱重量が前年同期比16%増加したと発表した。上期に導入した重量貨物向け国際エクスプレスサービス「Heavy Weight Express」の利用が拡大し、半導体などの高付加価値テクノロジー関連貨物、エンジニアリング・製造、自動車分野が全体の3分の2を占めた。
最も大きな比重を占めたのはテクノロジー関連で、重量ベースの34%超に達した。データセンター投資の拡大を背景に、半導体やサーバー、冷却設備、電力関連機器などの輸送需要が増えている。供給網の混乱や製造のボトルネックが続くなか、納期を優先して大型・重量貨物を国際エクスプレスで輸送する動きが強まっているという。

(出所:DHL)
業種別では自動車が最も高い伸びを示し、取扱重量は20%増加した。中国や東南アジアのEVメーカーなどが海外市場への展開を広げるなか、複数のサプライヤーから調達する部品を国境を越えて迅速に運ぶ需要が拡大。生産ライン停止の回避を目的に、緊急性の高い部品を重量貨物として航空・国際エクスプレス網に載せるケースが増えている。
国・地域別では、1月から7月の重量貨物の伸びが大きかった市場としてインド、フィリピン、ベトナム、日本、香港を挙げた。東南アジアが製造・調達拠点として存在感を高める一方、北アジアでは半導体や産業機器、自動車関連の高付加価値貨物が伸びている。
DHLエクスプレスは近年、香港のグローバルハブ拡張やセブ、マニラ、クライストチャーチ、ハノイ、デリー周辺で施設整備を進めており、アジア太平洋地域で1000施設を運営する。航空ネットワークは1日810便に上る。供給網の不確実性が続くなか、在庫削減を進めてきた企業が、緊急時の輸送力確保や生産継続の手段として重量貨物の国際エクスプレス輸送を利用する動きが広がっている。
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