認証・表彰ARK(神奈川県平塚市)は15日、モジュール型循環式陸上養殖システム「ARK ZERO MATRIX 25000」が、「2026 66th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のクリエイティブイノベーション部門でACCファイナリストに入賞したと発表した。
同賞はACCが主催する日本最大級のクリエイティブアワード。本年度の応募総数は2545本で、クリエイティブイノベーション部門には63作品がエントリーし、同システムを含む5作品がACCファイナリストに選出された。
ARK ZERO MATRIX 25000は、陸上養殖に必要な機能をコンパクトなユニットに集約したシステム。生育水槽2基とろ過システム1基で構成し、循環、ろ過、殺菌、加温、自動給餌、水質モニタリングなどの機能を備える。
小規模な実証実験から導入を始め、事業の成長に応じてユニットを追加することで、本格的な養殖場へ段階的に拡張できる。海水を利用できる場所では半閉鎖循環式、淡水のみを利用できる場所では閉鎖循環式として運用できる。
水槽の高い断熱性などによる加温・冷却コストの抑制に加え、自動給餌器や遠隔監視・管理アプリケーション「STARBOARD BY ARK」を活用した水質管理の省力化を通じ、導入・運用の負担軽減を目指す。
同社は、水産物の多くが生産地から消費地まで長距離輸送されており、燃料価格の高騰や物流人材の不足、自然災害や国際情勢の変化によるサプライチェーンの分断が、安定供給を脅かす要因になっていると説明する。水産物の生産拠点を需要地の近くに分散して整備し、海や特定地域の水産資源だけに依存せず、地域ごとに安定して生産・供給できる体制の構築を目指している。
今後も国内外で同システムの社会実装を進め、水産物の安定供給や食料安全保障の強化、海洋環境の保全につなげる。
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