メディカル臓器移植関連の技術・物流サービスを手がけるトランスメディクス(米国)は、米国内で運航する臓器輸送用航空機22機に、ゴーゴー(米国)の衛星通信サービス「Gogo Galileo HDX」を導入する。ゴーゴーが27日発表した。移植用臓器を輸送中も状態をリアルタイムで監視できる通信環境を整え、時間制約の厳しい臓器物流の安定運用につなげる。

(出所:トランスメディクス)
対象となるのは、トランスメディクスが米国内で運航するエンブラエル「Phenom 300E」22機。各機はドナーから摘出した臓器を移植先へ輸送する専用便として運用されており、飛行中は同社の「Organ Care System(OCS)」を使って臓器の状態を継続的に監視する。通信環境は、この監視データや運航情報を地上側と共有するうえで重要なインフラとなる。
Gogo Galileo HDXは、Eutelsat OneWebの低軌道衛星(LEO)ネットワークを利用し、高速・低遅延の通信を提供する。機体に設置する電子走査式アンテナは小型・軽量で、クラウド経由のモニタリング、映像通信、運航データの送受信など複数用途を同時に利用できるとしている。
トランスメディクスはすでに全機への導入作業を進めており、2027年半ばまでに米国内の22機すべてで運用を始める計画。28年には欧州で運航する機材への展開も計画している。通信サービスにはサイバーセキュリティー対策やシステム冗長化、常時監視、24時間365日の多言語サポートも含む。
臓器輸送は、摘出から移植までの時間が限られることから、航空機による迅速な輸送に加え、輸送中の状態把握が欠かせない。今回の導入により、機内と地上の間で臓器の状態や運航情報を継続的に共有する通信体制を整える。
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