拠点・施設アセンド(東京都新宿区)は28日、山九(東京都中央区)が運送事業者向け基幹システム「ロジックス」を採用したと発表した。実運送を担うサンキュウ・トランスポートの全33拠点への展開が最終段階にあり、今後は山九グループ全体の輸送業務の集約を目指す。
山九グループでは従来、配車をホワイトボードで組み、輸送実績をExcelで管理するなど、運行や請求の管理方法が拠点ごとに異なっていた。物流事業の収益性向上に向け、元請けの山九から実運送を担うサンキュウ・トランスポートまで、一連の取引の収支を定量的かつリアルタイムに把握するデータ基盤の構築を進める。

(出所:アセンド)
山九は3カ月をかけ、十数社のシステムを機能や費用など35項目で比較評価。業務を幅広くカバーできる点や、案件単位で収益性を把握する仕組みを構築できる点、協力会社との案件連携などの拡張性を評価した。2024年12月に選定と経営承認を経て、鹿嶋(茨城県)と京都の2拠点で検証を開始。その後6拠点に広げ、1年半にわたり運用上の課題を洗い出した。
導入効果は2段階で創出する。まず、請求システムへの二重入力や帳票作成のための多重入力をなくし、事務工数を削減する。次に、拠点をまたいだ配車で実車率を高めるとともに、元請けと実運送の双方で粗利や原価を把握できる状態を目指す。集約したデータを適正原価の確認や経営判断に活用し、物流事業の利益率向上につなげる。
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