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段ボールの反りをAIで抑制、三菱重工機械

2026年10月30日 (金)

サービス・商品三菱重工機械システム(神戸市兵庫区)は10月29日、AIを活用して段ボールシートの反りを制御する装置を開発、実用化し、国内外で本格販売を開始すると発表した。同社によると、段ボールシートの表裏の水分率の差から生じる反りをAIの予測モデルで制御する装置は世界初。自社製のコルゲートマシンに適用し、紙種ごとに反りが発生しにくい機械設定をAIが予測する。

(出所:三菱重工業)

段ボールシートは表裏のライナーと波形の中芯を糊で貼り合わせ、高温で乾燥して製造するが、表裏の水分率の差などによって反りが生じる。反ったシートは後工程の製函機で詰まりやすく、品質不良や生産性低下につながる恐れがある。従来は紙の種類に応じて熟練オペレーターが経験を基に機械を調整してきたが、人手不足や熟練者の引退による技術継承が課題となっている。多品種・小ロット化の拡大も、反り制御を難しくする要因となっている。

▲段ボールの反りイメージ(クリックで拡大、出所:三菱中呼応業)

新装置は、段ボールシートの反り、温度、水分率を測るセンサーとAI搭載コンピューター、機械制御装置などで構成する。紙種ごとの水分量や温度、反り量を自動的に蓄積し、適切な機械設定をAIに学習させることで、紙種に応じた設定を予測する。これにより、ロットの生産開始時から反りを抑えたシートを製造でき、多品種・小ロット生産にも対応する。

三菱重工機械システムは1956年の初号機納入以降、国内外にコルゲートマシンを300台以上納入しており、今後も国内外で新装置を展開する。

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