
▲アンモニア運搬船「AURORA BOREALIS」(出所:川崎重工業)
荷主川崎重工業は10月29日、クミアイ・ナビゲーション(シンガポール)向けにLPG燃料推進LPG・アンモニア運搬船「AURORA BOREALIS」を引き渡したと発表した。同社の最新船型となる8万6700立方メートル型LPG・アンモニア運搬船の14番船で、LPGとアンモニアの混載輸送にも対応する。
従来の8万4000立方メートル型LPG運搬船から積載能力を高めながら、世界の主要LPGターミナルへの入港に対応するため、全長や幅などの主要寸法を大きく変えずにカーゴタンクを拡大した。貨物倉容積は8万7058立方メートルで、全長229.90メートル、幅37.20メートル、載貨重量5万6375トン、航海速力は17ノット。
主機関には「川崎-MAN B&W 6G60ME-C10.5-LGIP」を採用した。主機からプロペラにつながる軸に発電機を搭載し、通常航海時は主機出力から船内電力を賄うことでディーゼル発電機を停止できる。少量のパイロット燃料を除きLPGでの航行が可能で、燃料油使用時と比べてSOxやCO2の排出量を削減する。EGRやSCRも採用し、NOx排出規制に対応する。
同船は、将来アンモニアを船舶燃料として使用できる仕様への変更を可能とするコンセプトデザイン承認を日本海事協会から取得している。川崎重工が引き渡したLPG燃料推進船として21隻目、LPG運搬船全体では84隻目となる。
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