荷主NTTデータ先端技術(東京都千代田区)は29日、統合運用管理ソフトウエア「Hinemos」で、AIエージェントを活用してシステム障害対応などを自律化する実証実験を10月1日に開始したと発表した。実証期間は12月31日まで。特定の障害復旧では、従来の人手作業に比べて復旧時間を83%短縮する効果を確認している。
実証では、障害対応の自律化、ジョブ異常発生時の影響・原因調査、アラートメッセージの抑制・集約ルール作成の3分野を検証する。中核となる障害対応では、Hinemosが障害を検知すると、AIエージェントが必要な運用情報を収集して原因を分析し、対処方法の選定・実行から復旧確認、結果報告までを行う。影響の大きい対処には実行前に人の承認を設ける。
ジョブ異常への対応では、AIエージェントがジョブやリポジトリの依存関係から影響範囲を特定し、性能情報や監視情報を分析して原因を調査する。アラート対応では、過去のイベントや運用者が入力した要件を基に、AIが大量のメッセージを抑制・集約するルールの提案から作成、適用までを担う。
同社は実証結果を踏まえ、2027年度上期をめどにHinemosでのサービス化を進める。ユーザー企業とのトライアルも実施し、実運用での有効性や課題を検証する。11月26日に東京・品川で開催する「Hinemos World 2026」では、実証の中間成果の報告とAIエージェントを活用した運用のデモンストレーションを予定している。
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