台湾にスラリーリサイクルシステムのサービス拠点

拠点・施設IHIは18日、グループのIHI回転機械（東京都江東区）が、太陽電池用シリコンウエハーメーカーなど向けにスラリーリサイクルシステムのサービス拠点となる合弁会社を台湾に設立したと発表した。同社は、製造工程で使用したスラリーを回収、遠心分離機で固液分離し再利用を可能にするスラリーリサイクルシステムを国内外で販売しており、納入実績が豊富な台湾でサービスを強化し、受注拡大を狙う。

新会社「石川島科技股フン有限公司」は、スラリーリサイクルシステムの現地販売代理店「佳値貿易有限公司」と合弁で、台北市に設立したもの。IHI回転機械では、有力な太陽電池用シリコンウエハーメーカーが多く存在する台湾向けに、佳値貿易と協力し50件のスラリーリサイクルシステムを納入しているが、これまで台湾ではサービス事業は行っていなかった。

新会社設立により、台湾でも納入システムのアフターサービス事業を確保していくとともに、顧客満足の向上を図る。アフターサービス体制を整えることで、修理・部品工事だけでなく、システム本体の受注拡大にもつなげる。IHI回転機械の同システムの売上は30億円前後だが、今年度はサービス事業の拡大を含め50億円に、2015年度には150億円規模へ拡大させていく計画。