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米トラック薬物検査、尿偏重から唾液へ選択肢拡大

2026年10月9日 (金)

国際米食品医薬品局(FDA)は7日、運輸など安全性が重視される業種で実施する薬物検査について、唾液を用いる検査の普及を妨げてきた規制を見直す最終規則をまとめた。米国トラック協会(ATA)が同日発表した。一定の規制対象薬物検査を、医療機器の市販前届出制度「510(k)」の対象から除外する。

米国では2023年に唾液による薬物検査が規制上認められたものの、510(k)の届出・審査手続きが障壁となり、米国内の検査機関が必要な認証を取得できない状態が続いていた。今回の規制緩和により、検査機関による体制整備や、トラック事業者を含む雇用主による利用が進む可能性がある。

ATAは、従来主流だった尿検査では検体のすり替えや改ざんが課題になっていると指摘する。臨床検査大手のクエスト・ダイアグノスティックス(米国)のデータ分析では、連邦規制の対象となる安全性が重視される業務の従事者で、すり替えられた尿検体が22年から23年にかけて4.7倍となり、無効検体も36%増えたという。

唾液検査や毛髪検査は採取を直接確認しやすく、検体の差し替えなどを防ぎやすいとされる。毛髪検査は過去の薬物使用をより長期間さかのぼって把握できる利点もある。今回の措置は、今後、米保健福祉省(HHS)が指針を示した場合に、毛髪検査を導入する際の制度上の障壁を減らすことにもつながる。

ATAは長年、尿検査に依存した制度の見直しを求めてきた。FDAはことし、ATAの働きかけを受けた米議員6人がHHSに書簡を送った後、規則制定手続きを開始し、6月にはATAも意見書を提出していた。今回の最終規則により、フェンタニルや合成カンナビノイドなど新たな薬物への対応を含め、米国の運転者向け薬物検査制度の見直しが進む可能性がある。

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