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14年3月期決算

SGホールディングス、宅配運賃改善、営業利益4割増加

2014年5月7日 (水)

財務・人事SGホールディングスが7日発表した前3月期決算は、売上高が4.2%減の8350億円となったものの、営業利益は39.8%増の433億円と大幅に改善した。企業年金基金の清算に伴う一括拠出を行った影響で、最終利益は28.9%減少した。売上高に占める営業利益の比率は5.2%となった。

売上の84.9%を占めるデリバリー事業では、中核の佐川急便が「宅配便の適正運賃の収受」に向けた取り組みを実施するとともに、路線便、中継センターの効率稼働など、コストコントロールが奏功し、営業利益の大幅な伸長に寄与。個数が減少したものの、運賃単価の上昇につなげた。

商品別では、「飛脚宅配便」が12億1878万個(10.2%減)、「飛脚航空便」908万個(11.8%減)、「飛脚クール便」2909万個(14.7%減)、メール便3億4466万冊(18.8%減)――となり、宅配便の個数が1億3000万個以上減少したほか、品質問題の影響もあってクール便の減少幅が大きくなった。

しかし、宅配便の平均単価は13年3月期の460円程度から485円超へと5%以上の引き上げに成功し、6年ぶりの単価上昇となった。

宅配便個数と単価の推移(出所:SGホールディングス)

↑宅配便個数と単価の推移(出所:SGホールディングス)

また、ワールドサプライが大型商業施設の館内配送、施設関連の物流、駐車場管理などをワンストップで提供する館内物流サービスを展開し、新たに7施設で受託、全受託施設は12施設に拡大した。

佐川グローバルロジスティクスが中核となるロジスティクス事業は、売上高が498億円から548億円へと1割超の増収を確保したものの、体制強化の先行費用や現場立ち上げの初期費用がかさみ、営業損益が1000万円の赤字に転じた。このほか、不動産事業は売上高が28億円から123億円へと大幅に増加。営業利益も5億円から31億円に改善した。

今期は売上高8500億円(1.8%増)、営業利益440億円(1.4%増)、最終利益230億円(38.1%増)を目指す。

SGホールディングス]2014年3月期連結決算(単位:百万円)

 2014年3月期2013年3月期増減
売上高835,000871,300-4.2%
営業利益43,30031,00039.8%
経常利益40,70028,60042.1%
当期純利益16,60023,400-28.9%