財務・人事山九が4日に発表した4-6月期決算は、物流事業分野で国内コンテナの取扱量が拡大し、機工事業分野も大幅に収益が改善、営業利益が2.2倍増(前年同期比)となった。
物流事業は国内コンテナの取扱量増大に伴う荷役作業、港頭倉庫作業の増加や、前期立ち上げた新倉庫の作業が取扱量と生産性を伸ばし、収益に寄与。3PL事業も輸送部門の一部でコスト転嫁が遅れたものの、電子部品、化成品などの取り扱いが増えた。
海外では新規倉庫の貨物移庫が遅れ、フル稼働時期がずれ込んだが、シンガポールで化成品、医薬品関連の荷動きが改善したほか、中国では自動車関連物流が順調に推移した。構内作業は国内外ともに鉄鋼、石油化学など原材料関連の荷役、輸送が増加した。
[山九]2015年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
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売上高 | 115,294 | 101,213 | 13.9% |
営業利益 | 5,384 | 2,406 | 123.8% |
経常利益 | 5,663 | 2,599 | 117.9% |
当期純利益 | 3,421 | 1,259 | 171.6% |