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国交省調べ

一般貨物輸送動向、8月以降減少の見通しが大勢

2014年10月3日 (金)

調査・データ国土交通省が2日発表した7月のトラック輸送情報によると、運輸局別の全国の一般貨物輸送量は、九州、中部、関東運輸局管内で2%を超える落ち込み(前年同期比)となった。10地域のうち増加したのは北海道、東北、近畿、沖縄。また、今後の見通しは減少か横ばいを見込む回答が多かった。地域別の詳細は次の通り。

■北海道:対前月12.2%増、対前年同月1.9%増
建設関連の需要増で砂利・砂・石材、セメントが、季節的需要増で野菜・果物が、工場・生産地からの貨物増で石炭が、工業用非金属鉱物、機械、食料工業品の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季節的需要減で「その他」の石油製品の輸送量が減少したと回答する事業者があった。8月はほぼ横ばい、以降は増加傾向となる見通し。

■東北:対前月7.4%増、対前年同月2.6%増
工場・生産地からの貨物増で水産品が、季節的需要増で野菜・果物、食料工業品が、廃棄物の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、景気の影響による貨物減で木材、工業用非金属鉱物、揮発油の輸送量が減少したと回答する事業者があった。8月以降は減少傾向の見通し。

■関東:対前月0.6%増、対前年同月2.6%減
食料工業品の輸送量が増加したものの、砂利・砂・石材、機械、セメントの輸送量が減少。8月は減少傾向、以降はほぼ横ばいの見通し。

■北陸信越:対前月10.8%増、対前年同月0.8%減
工場・生産地からの貨物増で木材が、季節的需要増で化学肥料、日用品が、また、鉄鋼、金属製品の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季節的需要減で非鉄金属が、また、機械の輸送量が減少したと回答する事業者があった。8月以降は減少傾向の見通し。

■中部:対前月2.2%増、対前年同月2.9%減
景気の影響による貨物増で機械、「その他」の窯業品の輸送量が増加。8
月以降は減少傾向の見通し。

■近畿:対前月4%増、対前年同月1.6%増
中元・飲料水など季節的需要の増加で食料工業品が、商社・問屋からの貨物増で金属製品が、輸出入の貨物増で機械が、季節的需要増で日用品が増加。8月以降は減少傾向の見通し。

■中国:対前月4.9%増、対前年同月1%減
季節的需要増で野菜・果物、「その他」の石油製品、食料工業品が、工場・生産地からの貨物増で鉄鋼の輸送量が増加。8月は減少傾向、9以降はほぼ横ばいの見通し。

■四国:2.3%増、対前年同月1%減
工場・生産地からの貨物増で鉄鋼、金属製品、機械が、季節的需要増で野菜・果物、食料工業品の輸送量が増加。建設関連の需要減で砂利・砂・石材、「その他」の窯業品、廃棄物が、工場・生産地からの貨物減で「その他」の石油製品、紙・パルプの輸送量が減少した。8月はほぼ横ばい、9月以降は減少傾向の見通し。

■九州:対前月比2.7%増、対前年同月4.4%減
工場からの貨物増で紙・パルプ、食料工業品が、季節的需要増で野菜・果物、鉄鋼、食料工業品、取り合せ品が、建設関連の需要増で機械の輸送量が増加。工場・生産地からの貨物減で石炭、セメント、化学肥料が、商社・問屋からの貨物減でセメント、日用品が、消費税増税後の需要減で日用品の輸送量が減少した。8月以降は減少傾向の見通し。

■沖縄:対前月10.4%増、対前年同月6.9%増
建設関連の需要増で砂利・砂・石材、金属製品が、商社・問屋からの需要増で紙・パルプが、倉庫への入出庫増で「その他」の窯業品が、季節的需要増で日用品が、景気の影響で食料工業品の輸送量が増加。商社・問屋からの貨物減で木材の輸送量が減少した回答があった。8月以降は減少傾向の見通し。