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【決算】川崎近海汽船、営業利益54.2%増加

2011年5月9日 (月)
2011年3月期連結(単位:百万円)
 2011年3月期2010年3月期前期比
売上高38,90436,6486.2%増
営業利益2,6891,74454.2%増
経常利益2,5231,63654.1%増
当期純利益1,5021,12833.2%増

荷主近海部門は、不定期船輸送の海運市況が秋口以降低調に推移したものの、期初に取り決めた年度契約により、日本向け石炭などばら積船輸送を中心に安定収益を確保。定期船輸送では、アジア地域の旺盛な需要に支えられ、往航の香港・海峡地、タイ向け鋼材輸送で安定した輸送量を確保した。

 

一方、復航の合板輸送では、国内住宅着工数の鈍化と公共事業の低迷により輸送量が減少。このため、肥料・砂糖・石炭など日本向け貨物を積極的に取り込んだ。部門売上高は144億1200万円で14.9%の増収、営業損益は200万円の営業損失から転じて7億2800万円の営業利益となった。

 

内航部門は、不定期船輸送で鉄鋼・セメントメーカー向け石灰石専用船は稼働率が上昇し、輸送量は前期を上回り、石炭専用船、小型貨物船も順調に稼働した。定期船輸送では、釧路航路・苫小牧航路・北九州航路で積極的に新規貨物の獲得に努め、前期比で収支が改善したものの、燃料油価格の高止まり、東日本大震災の影響で茨城港が使用不能となり、収支に大きく影響を及ぼした。

 

八戸-苫小牧のフェリー航路では、期初から宅配貨物や畜産物が堅調に推移したが、年度後半に冬季の海上荒天、東日本大震災の影響を受け、不稼働日数が大幅に増加、トラック・旅客・乗用車の輸送量が減少した。部門売上高は244億1000万円で1.6%の増収。営業利益は19億1300万円で12.6%の増益となった。

 

今期は売上高416億円、営業利益11億円、経常利益10億円、当期純利益7億5000万円を見込んでいる。