財務・人事日新が5日発表した2014年4月から12月まで9か月間の決算は、売上高が7.9%増、営業利益が16.4%増と堅調に推移したが、独禁法関連引当金繰入額として7億5900万円を特別損失に計上した影響で、最終利益は11.6%減の18億6300万円にとどまった。
物流事業はアジアでの好調が継続したほか、日本の回復と中国の順調な推移が収益に寄与。
日本では、輸出海上貨物が、自動車の現地生産拡大に伴い北米向けを中心に自動車関連部品、機械設備の取り扱いが順調だったものの、11月以降は北米西岸港の混雑の影響を受けた。
輸入海上貨物はアパレル、雑貨など全般的に堅調だったが、製材・合板関係で消費増税による影響を受けて伸び悩んだ。輸出航空貨物は、アジア・北米向け自動車関連部品や中国向けアパレル関連素材の取り扱いが順調で、電子部材の取り扱いも増加するなど、前年を上回る水準で推移した。
輸入航空貨物は、円安の影響で球根・花卉など園芸関係の取り扱いが伸び悩んだものの、自動車関連部品やアパレル、医薬品の取り扱いが好調で、年末にかけて食品の取り扱いも増えた。
倉庫事業は取り扱い貨物の増加と高稼働、施設の集約化が収益に寄与。ターミナル事業は、一部船社の航路再編の影響を受けたものの、中国船業務が順調だった。
[日新]2015年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第3四半期決算 | 2014年3月期第3四半期決算 | 増減 | |
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売上高 | 152,410 | 141,226 | 7.9% |
営業利益 | 3,426 | 2,944 | 16.4% |
経常利益 | 3,726 | 3,388 | 10.0% |
当期純利益 | 1,863 | 2,108 | -11.6% |