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伊藤忠テクノソリューションズが構築

ニッカウヰスキー、樽貯蔵システムを刷新

2015年3月6日 (金)

サービス・商品伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、アサヒグループホールディングス傘下のニッカウヰスキー向けにウイスキーの生産管理を一括して行う樽貯蔵システムを構築した。

樽貯蔵システムは、樽の作成・仕入れ時の情報登録から設置場所、空き樽の管理を行い、樽詰・詰替・転送・樽出(出荷)による受払管理、製造過程での液体採取・戻し、蒸発や損壊による中身亡失など、ウイスキー原酒の情報管理までを行うシステム。

連続テレビ小説「マッサン」の舞台となり、日本のウイスキーの父・竹鶴政孝氏が建設に携わった余市蒸溜所、宮城峡、栃木、弘前の4工場と本社で昨年11月から使用している。

アサヒグループHDでは、稼働しているすべてのホストコンピュータを年内にオープンシステムへ移行する方針を掲げており、モデルケースとしてニッカウヰスキーの樽貯蔵システムを選び、先行的にホストコンピュータからのシステム移行を行うことになった。

CTCは調査分析から移行設計、テスト、システム更改を担当。システム移行後は、アサヒグループ全体で利用している統合サーバー、統合ストレージ環境で樽貯蔵システムの管理が可能となり、ハードウェアの保守コストを削減。ホストコンピュータのシステム管理に必要だった特定のシステム言語の知識が不要となったため、運用に携わる人材の固定化が解消されるなど、運用・保守サポートに関連する費用を半分以下に削減した。