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ロジスティクスヤマト運輸は18日、香港向けに続いて今月30日から台湾向けの「国際クール宅急便」を発売すると発表した。
台湾では訪日旅行ブームを受けて日本食が人気を集め、料理に使う新鮮な日本産の農水産品へのニーズはますます高まっていることを受け、日本・台湾間の国際小口保冷輸送ネットワークを利用し、日本の「新鮮で旬の農水産品」を台湾に届けるサービスを提供する。
これまでは、台湾の消費者やホテル・レストランなどの事業者が日本の高品質な農水産品を求めても、日本全国から鮮度を保ったまま頻繁に輸入できる小口保冷のスピード輸送がなかったため、産地から鮮度を保ったまま仕入れることが困難だった。
また、日本国内の生産者など事業者が農水産品を台湾へ直送しようとしても、発送日や受付窓口が限定されたり、保冷資材を使用しなければならないなど高いハードルで販売機会のロスにつながっていた。
ヤマト運輸が台湾向けに国際クール宅急便を発売することにより、最短で翌日の夕方から台北市内の統一速達の営業所で引き取ることができるようになる。翌々日の午前中からは店舗や自宅まで配達する。
日台間の保冷輸送だけでなく、航空輸送でも航空保冷コンテナを使用。那覇空港と台湾松山空港に定温仕分け室を設置し、保冷資材を使用しない保冷輸送を提供する。ヤマト運輸と契約し、「送り状発行ソフトB2」を利用する顧客が利用対象。
台湾では、2000年よりヤマト運輸とライセンス契約を結び宅急便事業を展開する統一速達が、日本と同様に保冷機能を備えた車両で配達する。統一速達は、台湾の統一企業集団に属する企業で、250の拠点と2100台の車両を保有、台湾での宅配便シェアは1位となっている。
また、2015年度中にシンガポール向けの国際クール宅急便を開始する計画で、その後も仕向地の拡大を進め、「20年までに農水産品・食品の輸出額を1兆円に拡大していく日本の成長戦略を支えていく」としている。
