ロジスティクスJFE物流(東京都千代田区)は7日、東日本大震災で被災した東北物流センターの復興を完了し、6日から鋼材の受け入れなど物流センター業務を再開したと発表した。
東北物流センターは宮城県仙台市の仙台新港に位置し、JFEスチールの鋼材の流通基地機能や、JFE条鋼と東北スチールの物流を担当。月間の取り扱い数量は約12万トンで、東北一円を中心とした顧客に配送している。
東日本大震災では、大津波によりセンターの事務所の屋根まで浸水し、倉庫内の商品・沿岸クレーン・電気設備も損傷、多大な被害を被った。地震発生直後から、同社は災害対策本部を本社に設置し、仙台に技術支援部隊を派遣するなどの復興対応策を進めていた。
第一船として迎えた福山からの内航船「第5弘栄丸」は6日、鋼材700トンの荷役を開始した。また7日には、自動車用鋼板を中心とした900トンの鋼材も受け入れ、同物流センターは震災後3か月ぶりに鋼材の受け入れと配送業務を再開することとなった。
■東北物流センターの概要
所在地 | 宮城県仙台市宮城野区港1丁目24番 |
取引先 | JFEスチール、JFE条鋼、東北スチール |
敷地面積 | 3万1636m2 |
倉庫面積 | 8761m2 |
保管能力 | 2万3000t |