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JR貨物、6月の車扱貨物輸送が反動増で15.6%増加

2015年7月16日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が15日発表した6月の輸送動向によると、コンテナ貨物は積合せ貨物が大幅に増え、気温上昇で清涼飲料水や酒類などを含む食料工業品や化学工業品が前年を上回ったことも影響して5.7%増加(前年同月比)した。車扱貨物は石油が好調な発送となり、セメントは顧客工場の定期修理が前倒しになった反動増で15.6%増。コンテナと車扱合わせて8%増加した。

コンテナ貨物は、モーダルシフトが進み、積合せ貨物が前年同期と比べ18.2%と大幅に増えた。食料工業品は12.9%増、化学工業品(10%増)やエコ関連物資(26.6%増)も伸ばした。車扱は、セメント・石灰石が定期修理の反動増で2倍増となり、車両(25.9%増)、石油(2.1%増)も増えた。

また、4月から6月までの3か月間では、コンテナ貨物は北海道地区の農産品・青果物、食料工業品や化学工業品などが好調だったことから、前年と比べ2%増加。車扱貨物は石油が好調だったものの、セメント・石灰石が納入先の整備・点検の影響で0.6%減少した。コンテナ・車扱の合計は1.3%増となった。

このうちコンテナ貨物は、積合せ貨物(13.4%増)、食料工業品(8.7%増)、化学工業品(4.9%増)などが伸びに寄与。車扱貨物は、石油(2.9%増)と車両(1.3%増)が好調だったものの、セメント・石灰石は定期修理の影響で13%減少した結果、0.6%減となった。

6月は大きな輸送障害がなかったものの、4月の海峡線の列車不具合や5月中旬の自然災害で4月からの累計では高速貨97本が運休した。