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全ト協、第1次低炭素型交通推進事業に16事業採択

2011年7月26日 (火)

話題全日本トラック協会は25日、低炭素型自動車交通推進事業(トラック分野)の第1次公募分として、貨物自動車運送効率化実証事業(10件)、低炭素型エネルギー活用促進実証実験(4件)、エコドライブ推進普及啓発事業(2件)、合わせて16件を採択したと発表した。採択された事業は次の通り。

 

■貨物自動車運送効率化実証事業

事業名申請者事業概要
倉庫の集約、積み合わせ輸送による物流の効率化(徳島県徳島市)新居建設運輸6か所の倉庫を1か所に集約し、そこから配送先へ自社便の積み合わせ輸送を行うことにより、車両台数の削減と走行距離の削減を行う。
車両の大型化によるミルクラン方式集配、GPS導入による配車管理(愛知県春日井市)有限会社ソービット小型車による集配を大型車に置き替え、ミルクラン方式で集配する。また、GPSによる配車管理を導入し、効率的車両運用を行う。
倉庫集約、配車システムの導入(愛知県小牧市)信光陸運2か所の倉庫を1か所に集約するとともに、電算機による配車管理システムを導入する。
デリバリーセンターの設置による運行台数の削減、携帯端末情報を活用したデータセンターの構築(山形県山形市)ティスコ運輸前進センターを設置し、納入先別配送に切換え、運行便数を削減する。携帯端末車載機とASPサーバーによるデータセンターを構築し、トレーサビリティ情報、荷主在庫情報、前進センター情報を可視化する。
専用通い箱の開発・導入、物流センターの集約(大阪市北港地区)山九輸送容器を「専用通い箱」に統一し、積載効率の向上と、物流センター内の保管、ピッキングなどの効率化につなげる。散在している倉庫を「物流センター」1か所に集約し、マテハン機器と情報システムの活用により、高度処理を行う。
GPSを活用した車両トレーサビリティによる共同輸送(北海道6ブロック)札幌軽量急送、モンエクスプレス、プロダクト北海道、生活協同組合コープ札幌荷主とトラック運送事業者3社がGPSを活用した車両トレ-サビリティシステムを導入し、同一荷主の輸配送情報を活用・共有することにより共同輸配送によるトラック車両運用の効率化を図る。
まちとともにすすめる、効率的で低CO2商品輸送の促進に向けた実証事業(東京都)ロジスティクス・ネットワーク、ワールドサプライ、ミットネット、エックス都市研究所大手町、丸の内、有楽町地区(大丸有地区)内の食料品輸送の①共同輸配送②ミルクラン方式での集配送などの取組みを活用して輸送効率化を図るとともに、CO2排出量の算出、CO2排出量削減効果を評価する手法を開発し、さらなる物流効率化を促進していく。
IT活用による物流センター高度化と計画輸送の実施(栃木県、三重県)宇東梱包運輸栃木エリア(清原/烏山工場)の生産情報、各納品先、三重県(在庫センターなど)への出荷指示情報を管理する「物流支援情報システム」を構築し、車両の大型化、減便による効率化を図る。
共同輸配送業務の機械化とシステム化によるCO2削減計画(静岡県袋井市)遠州トラック配送センター内での仕分け作業を機械化することによって、処理スピードの向上などを図り、共同配送件数を倍増させる。また、配車支援システムと連動させることで、小口配送車輌の積載率の向上など、配送効率を向上させる。
家電物流共同化の一環としての共同配送による運送効率化事業(福岡県、熊本県)三洋電機ロジスティクス、アートバンライン、北部輸送九州域内で家電メーカーの大口納品先である福岡、熊本の量販センターへの配送について共同配送を実施するとともに車両の大型化による効率化を進める。さらに量販センターの納品時間短縮のため、センターとメーカーの梱包機材の統一化を図る。

 

■低炭素型エネルギー活用促進実証実験

事業名申請者事業概要
石屋川エコ・ステーションでの低炭素エネルギー転換への取組み(兵庫県神戸市)大阪ガス、パナソニックロジスティックス、姫路合同貨物自動車ディーゼル車での運行からCNG車へ転換をはかり、地域の低炭素化をめざす。CNG供給設備の増設を行い、運送事業者のCNG車導入を図る。
西宮マリナパークシティエコ・ステーションでの低炭素エネルギー転換への取組み(兵庫県西宮市)大阪ガス、金田運輸、富士栄、財団法人運輸低公害車普及機構
八尾エコ・ステーションでの低炭素エネルギー転換への取組み(大阪府八尾市)大阪ガス、山里物流サービス、有限会社西川流通、越野運送、ネットワーク、財団法人運輸低公害車普及機構
石狩地区での低炭素型貨物輸送推進事業(北海道石狩市)北海道ガス、市民運輸有限会社、食品急送、武田運輸、広野運輸、ベストユニティ、北海コンノ急送、北海道フーズ輸送、大友運送石狩市内に天然ガススタンドを新設し、ディーゼル車による配送から天然ガストラックによる配送に転換することにより、CO2排出量の削減を図る。

 

■エコドライブ推進普及啓発事業

事業名申請者事業概要
ドライビングシミュレータを活用したエコドライブ推進実証事業(東京都)ロジスティクス・ネットワーク、ワールドサプライ、エックス都市研究所「ドライビングシミュレータ」を活用して、トラックドライバーによる運転のデータベースを作成し、エコドライブモデルを確定する。さらにモデルに基づいた実走行によるデータを検証し、検証結果を教材とした普及啓発セミナーを実施。
うんそう繁盛ネットASPシステムによるエコドライブ推進普及啓発事業(全国)ロジ・コンビニエンス、丸高産業運輸、松陸運輸車両別燃費管理システムを作成し、システムに登録された各企業の車両別燃費データを分析し、管理者、ドライバーなどに対してセミナー、講習会を開催しエコドライブの普及促進を図る。