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6月の主要60社内航輸送、貨物量3%減少

2015年8月20日 (木)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が20日にまとめた内航主要オペレーター(60社)の輸送動向調査によると、6月の貨物船輸送量は1783万9000トン(前年同月比3%減)と前年実績を下回った。油送船(タンカー)の輸送量は1070万2000トン(kl)で4%増えた。

貨物船に分類される貨物のうち、鉄鋼は減産の影響で10%減少、原料が石灰石需要減で7%下回った。燃料は前年の石炭火力発電所の修理が長引くといった、マイナス要因がなかったため47%増加した。

紙・パルプは、前年が消費税増税の反動で低水準の輸送だったため、4%増加した。雑貨はRORO船が戻ってきたことや、建築部材、砂糖、冷凍御、飲料、医薬品の輸送が堅調で7%増加した。

自動車は消費税増税後の販売不振から12か月連続で前年割れが続き10%減少した。セメントは四国、中国、九州地区で過剰在庫が前月までの状況と比較して若干回復したことから2%増えた。

タンカーは高温液体14%増、耐廃食14%増、高圧液化10%増、ケミカル6%増、黒油4%増、白油3%増――とすべて増加した。黒油はLNG火力発電所のトラブルや定修、石炭火力発電所の定修で増加した。白油はガソリンや軽油など輸出向けの輸送や製油所の定修による転送需要から増加した。