調査・データゼポが11日に発表した8月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、9.1%増(前年同月比)の139.5万TEUとなり、単月の荷動きとしては2006年10月の139.8万に並ぶ過去最高レベルを記録した。1-8月累計は4.3%増。
前年同月比で7月は中国発が伸び悩んだことから1.6%増にとどまっていたが、8月に入って中国発が11.4%の伸びとなり、アジア発全体を押し上げた。中国はアジア発米国向け貨物の6割を占めている。
2位の韓国は中国発トランシップ(TS)が大幅に増加(42.7%)したことを受けて6か月連続プラスの24.3%増。3位の台湾は前月の15.6%減から5.5%増に戻した。4位の香港は前月比が15.5%増だったものの4か月連続マイナスで3%減った。
6位の日本発(直航分)は、6か月連続のマイナスで8.6%の減少(1-8月累計では10.7%減)だったが、釜山TSが69.8%増と急伸し、6か月連続で2ケタの増加となった。
日本発直航分の米国揚げ地別8月TEUの前年比は、東岸が35.4%減に対して西岸は4%の減少。西岸と東岸の扱い量シェアの変化をみると、西岸が85.3%から89.5%へと4.2%分増やしたのに対して東岸は4.3%の減少だった。同じ見方で、韓国(釜山)発、中国発の動きは、日本発とは反対に西岸を減らして東岸へのシフト(韓国発2.1%、中国発3.4%)が確認された。
米国向け世界合計は、中米発(シェア8.9%)、南米発(シェア2.9%)、カナダ発(シェア2.8%)がそれぞれ5.5%減、6.6%減、10.3%減と低調で、欧州発(シェア14.2%)も2.7%増と前月からやや下げた中、アジア発の9.1%増がけん引する形で全体は5.2%増(1-8月累計では3.5%増)の205.3万TEUとなった。