ロジスティクス石川島播磨重工業(IHI)は22日、日本生活協同組合連合会から受注した、鳥栖冷凍流通センタの物流設備工事を完成させたと発表した。
新センターは延床面積1万9000平方メートルで、冷凍商品の入荷、保管、搬送、仕分け、ピッキング、出荷の各機能を持つ。氷点下25度に保たれた環境下でICタグを利用し、ピース単位の高速自動仕分けを行う設備を導入した冷凍物流センターとしては日本最大の規模になる。
IHIは、平均サイズ換算で冷凍商品約2万ケースを一時保管する異種荷姿対応冷凍ケース自動倉庫「冷凍シャトル&サーバー」や、1時間の処理能力約3万ピース(1日に約30万ピース)の冷凍高速自動仕分け機「冷凍オーダマチック」、冷凍下での仕分けに必要な情報処理設備などセンターの物流設備工事一式を担当した。
新センターでは、冷凍環境下での人手の作業をなくし、気温5度での1人当たりの仕分け作業効率を高めることで、作業人員の大幅な削減も実現。商品を搬送するセンター内循環トレーには、ICタグを取り付けることにより正確な仕分けを実現した。無人の冷凍環境で、自動で商品を取り扱うことによって仕分け、ピッキングのミスを解消するとともに品質の向上にもつなげた。