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8月の機械輸出額、12か月連続増も実質伸び率鈍化

2015年10月16日 (金)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は15日、8月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は3兆7245億円で前年同月と比べて3.4%増え、12か月連続で増加した。

8月の為替動向は1ドル124.2円と前年から21.5%の円安となったが、対ユーロは136.4円と0.5%の円高で、合わせて11.6%の増加要因となった。これを考慮すると、実質的な伸び率は3か月連続で減少となる7.3%減となった。JMCでは、増加要因について「対ドルで円安傾向が続き、自動車や産業機械、電子デバイスなどが増えたため」としている。

輸入額は6兆4512億円で3.1%減となり、8か月連続で減少した。

地域別では韓国・台湾向けが11.6%が最も伸び、北米向け(10.7%増)、ASEAN・南アジア向け(2.2%増)、その他地域向け(2.2%増)――と続いた。一方、中国向け(2.9%減)、EU向け(1.6%減)は減少した。

業種別では機械輸出額の33%を占める自動車(6.7%増)をはじめ、18%を占める産業機械(5.2%増)、電子ディバイス(3.9%増)などが増加した。

JMCでは9月の輸出について「為替・営業日要因は2.9%の増加寄与要因となる」としているが、8日発表の貿易統計によると、9月上中旬の全商品輸出は5.1%増だった。