住友化学、韓国の有機ELパネルの生産1.4倍に増強

荷主住友化学は28日、情報電子化学部門の韓国拠点「東友ファインケム」が、有機ELパネル向けタッチセンサーパネルの生産能力を1.4倍に増強する、と発表した。

有機ELパネル向け製品の能力増強は今回で3度目で、2016年10月から新ラインによる量産を開始する。

住友化学は、2011年にタッチセンサーパネル事業に参入し、カラーフィルター製造で蓄積した技術を生かした、より薄いタッチセンサーパネルの開発を進めていた。

有機ELパネルは、液晶パネルと比べてバックライトが不要のため、省電力で薄くて軽い上に、画像の明暗で高コントラストで応答速度にも優れることから、スマートフォンに有機ELパネルを採用するセットメーカーが増えている。

パネルメーカーは、次世代のフレキシブルディスプレイの開発を進めており、住友化学は有機EL材料分野で、これに対応するフレキシブルなタッチセンサーパネル、カバーガラス代替材料、バリアフイルムなどの開発に注力し、早期事業化を目指す。