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ゼポ調べ

4月のアジア発米国向けコンテナ輸送、6.2%減

2016年5月16日 (月)

調査・データゼポが16日に発表した4月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績よると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、前月に比べ14.6%増加したものの、前年同月比では6.2%減少の106万TEUとなった。

(出所:ゼポ・データマイン)

(出所:ゼポ・データマイン)

1-4月累計では、前年同期比0.5%増の439万TEUだったが、1-3月の4.8%増に対してマイナス傾向を示した。

一方、米国向けコンテナ世界合計4月分は、アジア発の減少に対して南米発が13%増加だったものの欧州は横ばい傾向で、4.2%減少の158.5万TEUとなり、1-3月の5.1%増に比べマイナスとなった。

アジア発では1位の中国発が0.7%の微増、2位韓国13.3%減、3位の台湾10.1%減、4位シンガポール21.3%減、5位香港27.6%減、6位日本13.6%減、7位ベトナム18.2減――と2位から7位まで大幅な減少となった。8位のインド12.7%増、9位のタイ(18.1%増)は増加したが、10位のマレーシアは34.4%減少した。

自国分貨物量を表す荷受け地ベースでは、1位の中国が1.2%減少に対して2位のベトナムは0.3%の微増だったが、3位以下は全て二桁減となった。

中国発1-3月の前年比は1.8%の増加(TEUベース)だったが、今月発表の商務省貿易3月統計のコンテナ貨物はFOB価額ベースでは2%の減少だった。中国の対米貿易・輸出FOB総額は6.7%減、日本初は2.9%減、これに対して韓国は1.6%増、インド2.1%増、ベトナムは20.5%増加となった。航空貨物を含めた米国向けアジア18か国のFOB総額は2.7%の減少だった。

主要品目別では、1位の家具類が(2.9%減)、2位機械類(9%減)、3位電子電機(0.9%増)だったが、自動車関連、プラスチック、ゴム製品など、玩具(6.9%増)を除きすべてマイナスだった。

日本発は1-3月荷受け地ベースは7.8%増(FOB価額ベースでも3%増)だったものの、4月は荷受け地ベース(16.4%減)、母船積地(直行分)ベース(13%減)、韓国トランシップ(TS)分(8.7%減)ともマイナスとなった。

日本発直航分の米国港別は、全体が減少のなか、タクマ(16.7%増)、ロングビーチ(42倍増)、オークランド(44.3%増)の増加が見られた。