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博多港アイランドシティCT、電動コンテナクレーンが稼働

2010年8月3日 (火)

ロジスティクス三井造船は3日、博多港アイランドシティコンテナターミナルで電動化改造を行ったトランステーナ4基が荷役作業を開始したと発表した。

 

同社は九州地方整備局から同ターミナルのヤード用コンテナクレーン(トランステナー)の電動化工事を受注し、既設クレーン改造とヤード給電設備の整備工事などを進めている。トランステナーの電動化を導入することにより、CO2排出量、エネルギーコストの削減、ターミナルの効率化の効果が見込まれるとしている。

 

今回稼働開始した電動化トランステーナは、ディーゼルエンジンを搭載した既設トランステナーに集電装置を取り付け、ヤード内のコンテナ蔵置レーンに沿って設置されたバスバー(給電線)から電力の供給を受ける構造に改造。また、自動脱着集電装置の導入によりコンテナ蔵置レーン間を移動するレーンチェンジ時は、人手を介さずに安全にレーンチェンジが可能となる。

 

秋には同社大分工場で現在製作中の蓄電池を搭載したエンジンレスの完全電動トランステナー4基を納入し、年内には9列のバスバーで15レーン、新設の4基を加えた全17基が稼働し完全電動化へ移行する。

 

バスバー給電方式、自動脱着集電装置の導入、蓄電池によるレーンチェンジを含めたトランステーナの電動化は国内で初めての試み。