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ドイツ製の最新特殊車両を導入

山九、超重量物輸送能力がエッフェル塔の重量上回る

2016年7月13日 (水)

ロジスティクス山九は13日、国内初となる最新の超重量物輸送特殊車両「ユニットドーリ」と大型クローラークレーンを導入し、12日に見学会を行ったと発表した。

山九、超重量物輸送能力がエッフェル塔の重量上回る2

山九、超重量物輸送能力がエッフェル塔の重量上回るユニットドーリは独ショエル社製で、山九が導入した最新モデルは最大積載量が1軸あたり60トンと、これまでの40トンに比べて大幅に能力が向上。一部タイプの車両は、縦方向に2分割できるスプリットタイプとなっており、積載する物のサイズや形状によっては、左右2台編成が必要だった輸送作業を1台から1.5台で行うことができる。

大型クローラークレーンは独リープヘル社製で、800トン級の吊上げ能力を備える国内1号機。800トン級としてはコンパクトな車体ながら、クラス最長となるロングブームを備え、特に100メートル以上の吊上げ高さや大きな作業半径を必要とする大規模プラント建設などの作業で活用する。

東京タワーは4000トン、エッフェル塔は9000トンの重量があるが、今回導入した車両とこれまでの車両を組み合わせると、9330トン能力の編成が可能だという。

国内外で建設ラッシュが進み、人材不足だけでなく大型クレーンなどの機材不足も問題となっている中、同社は重点的に「戦略機材」を導入し、コスト・作業効率の両面でより効果的な提案につなげていく。