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阪急阪神エクス、シカ科最小種「プーズー」輸入手配完了

2016年11月16日 (水)
阪急阪神エクス、シカ科最小種「プーズー」輸入手配完了
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ロジスティクス阪急阪神エクスプレスは16日、日本初上陸となるシカ科最小種の「プーズー」4頭の輸入手配を行ったと発表した。

プーズーは絶滅危惧種に指定されているチリ固有のシカ科最小種で、今回輸送された4頭は希少動物保全のための国際的な動物交換プログラムに基づき、チリ・サンチアゴ・メトロポリタン公園から埼玉県こども動物自然公園へ寄贈されたもの。

雄2頭、雌2頭で、チリのサンチアゴを出発後、オランダのアムステルダムを経由し、6月17日に成田空港に到着。その後、同社の手配により横浜の農水省動物検疫所に保税運送され、係留期間後の7月4日に輸入通関、同日に埼玉県こども動物自然公園に到着した。

神経質な動物のため、新しい環境への順応に時間をかけ、12月4日に日本で初めて一般公開される。

阪急阪神エクス、シカ科最小種「プーズー」輸入手配完了2動物輸送チームの鈴木卓也氏(東日本営業本部輸入営業部営業一課二係係長)は、「プーズーは偶蹄類に属している為、輸出国、輸入国双方で隔離係留による動物検疫が必要。チリ側で出国前に30日間の隔離、検査が行われ、成田到着時も家畜防疫官による機内での検査、さらには横浜の動物検疫所での15日間に渡る係留の後、ようやく輸入通関できる状態となった」と話した。

さらに「絶滅危惧種としてワシントン条約付属書に掲名されている為、輸出国、輸入国双方の許可書も必要。これらの許可書手配も滞りなく進み、無事に埼玉県こども動物自然公園に引渡しを終えた時には、準備開始から半年以上の長丁場を経て、安堵の気持ちでいっぱいだった」と語った。