スズキ、完成車輸送コスト削減へ静岡・湖西市に新拠点

拠点・施設スズキは6日、湖西工場（静岡県湖西市）の隣接地に建設を進めていた「湖西納整センター」が完成し、17日から稼働を開始すると発表した。これまで中部地区の納車整備は、愛知県豊川市の「豊川納整センター」で行ってきたが、この機能を湖西納整センターに移し、業務効率の向上、完成車輸送のコスト削減を図る。

納整センターは、自動洗車設備、用品組付け工程、モータープールなどを設置し、販売代理店がこれまで行ってきた納車整備を一括集中して行う施設。各販売代理店業務の簡素化や品質の向上を図ることができる。整備済車両が各営業拠点へ直送されることで、拠点間での物流の効率化や車両保管に使用していたスペースの有効利用なども促進することが可能。

スズキは、1994年9月に納車整備を統括・管理する子会社として、同社の全額出資でスズキ納整センターを設立し、全国の納車整備拠点の拡充を進めてきた。現在、稼動している全国9か所の納整センターに加え、東北納整センター（青森県八戸市）、南九州納整センター（鹿児島県霧島市）の建設を進めている。

湖西納整センターの建設地は、静岡県企業局が企業の要望を取り入れて整備を進めるオーダーメイド方式を取り入れた湖西西笠子工業団地の一角に立地、地域振興の一環として進めた。同センターは、豊川納整センターが受け持つ静岡県西部、愛知県、三重県、岐阜県エリアのスズキ販売代理店向けに、フル稼働時で月間約8000台の納車整備を行う計画。

■湖西納整センターの概要
事業所名:スズキ納整センター湖西納整センター
所在地:静岡県湖西市白須賀4520（湖西西笠子工業団地内）
敷地面積:約9万3400平方メートル
建物延面積:約4500平方メートル
納車整備台数:月間約8000台（フル稼働時）
対象地域:静岡県西部、愛知県、三重県、岐阜県
従業員数:40人
設備投資金額:約14億円