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商船三井、航路選定システムにハザードマップ追加

2017年5月25日 (木)

ロジスティクス商船三井は、ウェザーニューズが提供し、航海中の船上で使用する最適航路選定システム「Capt.’s DOSCA」にハザードマップ機能を追加すると発表した。

商船三井は、運航船の多くに同システムを採用しているが、今回新たに同社が独自に選定したハザード情報を追加し、「Capt.’s DOSCA with Hazard Map」として運用する。

ハザードマップには、「学んだ教訓を風化させない」ことを目的とした商船三井運航船の過去の事故情報、類似事故の未然防止を目的とした他社船事故情報、危険海域・特別規則適用海域の表示、運航船による実測気象情報の共有などのコンテンツで構成。

これにより、船上で航海計画や予定進路の気象状況を確認する際に、自船の航路付近に潜在するハザードに対し、乗組員に「気づき」の機会を与えることができる。この「気づき」によって乗組員の注意力を高め、より一層の安全運航をサポートすることが可能になる。

また、電子海図表示情報装置(ECDIS)には表示されないさまざま情報をモニター上に集約して表示することで、乗組員による航海前の情報収集作業を軽減し、航行に関連する情報や規則の見落としを防止する。

将来的には、インターネットを介してリアルタイムに運航船同士が航海情報を共有できるコンテンツの導入や船ごとのニーズに応じた情報を追加するなどで機能の充実を図る。

▲新たな「Capt.’s DOSCA with Hazard Map」・上と従来の「Capt.’s DOSCA」・下