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商船三井、大型タンカーにもAR活用システム試験搭載

2018年10月11日 (木)

ロジスティクス商船三井は11日、古野電気、商船三井テクノトレード(東京都中央区)と共同開発した、拡張現実(AR)技術を活用した航海中の操船を支援するシステムを自動車運搬船に続いて、大型原油タンカーにも試験搭載することを決定したと発表した。

▲(左)システム改良前画面(右)改良後

この取り組みは、自動船舶識別装置(AIS)の情報をベースに、自船周囲で航行する他船やランドマークなどの情報を船橋フロント部設置のディスプレー上に表示。併せて、船橋からの風景を撮影した映像も表示し、ARを用いて重ねて表示させることで、運航中の乗組員の操船や見張りを視覚的にサポートするもの。

3月から実施してきた次世代型自動車運搬船「FLEXIEシリーズ」1番船「BELUGA ACE」(ベルーガエース)でのトライアル結果を踏まえて、当直航海士がディスプレー上で他船の船速・最接近時間・最接近距離といった当直を行う上で重要な航海情報を一目で確認できるよう、AR表示画面を改良した。

▲(左)航海情報のAR表示(日中:ARオン/オフ比較)、(右)夜間:ARオン/オフ比較

この改良版システムを12日竣工予定の新造大型タンカー(VLCC)「SUZUKASAN」(スズカサン)にも試験搭載し、AR表示画面の効果検証を継続して実施する。

今後、航海中の操船や見張りをサポートする同システムの搭載を段階的に拡大していく。