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インクリメントPと富士通交通、物流効率化に向け協業

2017年12月15日 (金)

M&AインクリメントP(東京都文京区)は15日、富士通傘下の富士通交通・道路データサービス(FTRD、東京都港区)と、物流事業者向けに、両社のデータを活用した協業を行うと発表した。

FTRDは、国内の貨物トラックのうち12万台に装着されているネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データなどを統計処理した、時間・空間の両面での連続性を特色とする物流プローブデータの分析サービスを提供している。

一方、インクリメントPは、日本全国のデジタル地図制作のため、定期的に走行調査を実施し、車載カメラから道路の前後方を連続撮影しており、560万キロ以上の画像情報を保有し、「鮮度の高いデジタル地図情報」を提供している。

近年の物流業界では、空港・港湾の国際貨物輸送量が増加傾向にあり、ドライバー不足が大きな課題となっており、これらの課題を背景として、輸送車両の大型化も加速する傾向にある。こうしたなか、大型車を用いた輸送事業は、その車両の大きさから通行可能な道路が限定されるため、物理的に大型車が通行できる道路の把握が重要で、最適な経路選択にはその通行可能な道路をネットワークとして把握することが求められる。

これらの課題に対して、両社のデータや技術を連携、活用することで、安全で効率的な物流ネットワークの提案を可能にする。具体的には、貨物トラックの走行実績データから大型トラックの走行実績を抽出し、高さ制限などの交通規制情報と合わせて、大型トラックが通行可能な経路探索を可能とするルート検索サービスの開発、店舗などの位置情報と貨物トラックの走行実績データを複合分析し、大型車両が駐車可能な地点情報を分析するサービスの開発――で連携する。