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商船三井・池田社長、「掘り下げて取組みたい」2つの課題

2018年1月4日 (木)

ロジスティクス商船三井の池田潤一郎社長による年頭あいさつは次の通り。

池田社長の年頭あいさつ(要旨)

ことしはローリング型経営計画の2年目となる。各部門としっかり議論した上で具体的な事業方針を策定していくが、昨年の「ローリングプラン2017」で掲げた10年後ありたい姿の3本柱のうち、顧客にストレスフリーなサービスを提供すること、競争力ナンバー1事業の集合体を目指すことは、特に深く掘り下げて取り組みたい課題だ。

ストレスフリーなサービスを提供するためには顧客のニーズと世の中の大きな流れを深く理解することが大前提であり、自分たちのビジネスだけを考えていては行き詰まってしまう。視野を広く保ち、時には想像力をはたらかせ、時には視点を変えて、顧客と共に解決策を探ってほしい。イノべ―ションのきっかけは顧客の声にあるといっても過言ではない。国内にとどまらず、積極的に海外の顧客の声にも耳を傾け、私たちの活躍の場を広げていこう。

また、私は収益性向上につながる要素は全て競争力であると考える。その要素をひとつでもふたつでもナンバー1にもっていくために、競争相手とのポジションを確認し、強いところをさらに強化する、弱いところのギャップを縮めるといったアクションを続けていくことが必要だ。ただし、相手と同じことをやっていたのでは差は変わらず、アクションの取り方にも工夫が必要といえるだろう。

これら課題を皆で真剣に考え、対話を通じて解を探ることで、私たちのサービスはより磨かれ、それは商船三井グループ全体にとってかけがえのない強みになると信じている。変化の兆しを先んじて捉え、着実に前進していこう。

昨年は大変残念ながら私たちの運航船で人命が失われる事故が発生した。ここに深く哀悼の意を表す。再発防止のためにも、初心に返って分析を進め、ICTを利用した新技術なども取り入れながら必要な対策を講じていこう。安全運航は商船三井にとって事業の根幹であり、10年後ありたい姿の原点であること、重ねて皆さんに伝えておきたいと思う。