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西菱電機、設備稼働の可視化にIoT基盤利用

2018年6月14日 (木)

サービス・商品西菱電機(大阪市北区)は、このほど金型メーカーのゼノー・テック(岡山市南区)と共同で、機械設備の稼働状況を可視化する実証実験を行った。

ゼノー・テックはこれまで円筒研削盤の稼働時間を作業者からの報告に基づいて、毎月の稼働率の把握や次月以降の生産性改善の取り組みに活用してきたところ、今回の実験では西菱電機がサービス化を進めているIoTサービスを用い、ゼノー・テック西大寺工場内の円筒研削盤の稼働状態をリアルタイムに収集・蓄積し、稼働率収集をデータ化した。

具体的には、円筒研削盤に設置した反射センサー・距離センサー・電流センサーで計測したデータから稼働・段取作業中・非稼働に分類して蓄積させることで、稼働率、稼働状態を精緻に把握することに成功したという。

ゼノー・テックでは、電源のオンオフをもとに稼働時間を算出するセンサーをいくつかの設備に取り付けるなど、生産現場の「見える化」にこれまでも取り組んできたが、円筒研削盤は稼働時以外でも電源オンであっても非稼働であるケースがあるなど把握が困難だった。

今回の実証実験では複数センサーの併用で、作業中、作業者の有無、電源オンをそれぞれ把握し、クラウドに集約することで稼働・段取作業中・非稼働の3つの状態が正確に把握できるようになり、ダッシュボードでリアルタイムな見える化が実現。これにより、今後は生産性改善策の基礎データとして活用を期待している。

西菱電機は、今夏をメドにIoTプラットフォーム「西菱ビジネスプラットフォーム」の商用化を進めている。