物流企業の3月期決算、陸運の営業利益11.4％増加

話題上場物流企業64社の2012年3月期決算（18日までの公表分、LogisticsToday調べ）は、物流全体の売上高合計が12兆1873億円で前の期に比べ2.7％の増加となったのに対し、営業利益は2226億円で63.7％と大幅に減少した。純利益はわずか140億円で、前の期から95.5％の減少となった。海運企業の業績悪化が影響した。

このうち陸上輸送を主体とする物流企業（24社）では、売上高が5兆2192億円（5.6％増）、営業利益が1968億円（11.4％増）、純利益1042億円（23.3％増）と、堅調に業績を伸ばした。

これに対し、海上輸送を主体とする物流企業（15社）は、売上高が4兆7916億円（4.4％減）と5兆円台を割り込んだ。営業損益は8860億円の赤字、純損益も1527億円の赤字となった。

倉庫やフォワーディング事業を主体とする物流企業（25社）は、売上高が2兆1764億円（13.2％増）と1割以上の伸びを示したほか、営業利益が1143億円（8.7％増）、純損益も624億円（22.8％増）で好決算となった。