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三井E&S造船、シートレードHD向けばら積船引渡し

2018年8月8日 (水)

荷主三井E&S造船は8日、玉野艦船工場で建造していた、マーシャル諸島・シートレードホールディング社向け6万重量トン型ばら積み貨物運搬船「エスティーエイチオスロ」をこのほど完成し、同日同工場で引き渡したと発表した。

同船は、環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の第三弾、6万重量トン型バルクキャリアー「neo60BC」の28番船となる。

4基のクレーンを装備した5ホールド(貨物艙)の汎用バルクキャリアーであり、「56BC」の使い勝手を踏襲している。従来のパナマックス幅で載貨重量6万トン以上を確保し、56BCから大型化しつつも、港湾や航路の汎用性を維持している。

石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆をはじめとした多様なバラ積み貨物に対応可能なほか、長尺物やホットコイルなどの半製品輸送も対応可能である。船首・船尾には新開発の省エネ船型を採用し、平水中の抵抗推進特性だけでなく、波浪中の耐航性や操縦性にも配慮している。

主機関にはマルポール条約NOx排出規制(ティア2)を満たした電子制御エンジンを搭載し、幅広い出力域において低燃費を実現している。SOx排出規制強化に配慮し、ECA(排出指定海域)内の航行に対応できる低硫黄燃料油専用のタンクを持つ。

■主要目
全長:199.99メートル
幅(型):32.25メートル
深さ(型):18.50メートル
総トン数:3万4547トン
載貨重量トン数:6万404メトリックトン
主機関:三井-MAN B&W 6S50ME-B9.3 ディーゼル機関1基
航海速力:14.5ノット(常用出力)
最大搭載人員:24人
船級:NK
船籍:マーシャル諸島共和国
引渡日:2018年8月8日