ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

AIでドライバーの危険挙動解析へ、モニター募集

2018年8月30日 (木)

話題運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)は30日、タクシー・トラック・バスなどの安全運転のため、ドライバーの危険挙動をAIで自動解析するクラウド型ドラレコ管理システム「WEBドラサービス with AI」の無料モニターを募集すると発表した。

同協議会のワーキンググループ「事故の撲滅/エコ運転」では、タクシー・トラック・バスなどの安全運転のために、コストを抑えたさまざまな仕組みを検討している。

運行管理者や指導者はドラレコ映像を利用してドライバーを指導し危険運転を抑止しているが、「長時間の映像から危険運転部分を抽出するのは大変な労力がかかる」という。

急ブレーキや衝突など衝撃による「Gセンサー」を使った検知では、ドライバー自身の動作による危険運転を記録することはできず、「近年増えているスマホやよそ見などを指導する必要がある」という課題が運輸事業者から提示された。

そこで、グループに参加している運輸物流企業にさまざまなサービスを提供するタイガー、画像解析技術やAIを用いたソリューションを提供するシステム計画研究所が共同で新たな機能を開発。中部地区を中心に展開するフジタクシーグループなど3社が実証実験に参加した。

(出所:運輸デジタルビジネス協議会)

今回、この検証を経て共同開発されたクラウド型ドラレコ管理システム「WEBドラサービス with AI」の無料モニターを、限定20社で募集することにした。

AIの精度向上を第一目標としつつ、少ないサンプル数で解析パターン追加が可能という特徴を活かし、今後は顧客からの声を集めて「携帯通話」「うつむき」以外にも豊富な解析パターンを随時追加し、正式なサービス提供につなげる。

WEBドラサービスは、「急減速」「急加速」「急ハンドル」「速度超過」などのトリガーで自動判定した危険運転を録画し、日々の危険運転動画が大量に蓄積される。これら動画データから、画像解析AIが「携帯通話」「うつむき」をピックアップする。

従来のGセンサーと連動した危険動画のほか、ドライバーの危険挙動の抽出・確認を半自動化し、管理者はこれをドライバーと共有しながら効果的に指導を行うことが可能となる。

モニターは9月3日から募集開始、期間中(2か月)は無料で利用できる。

■無料モニターの申し込み・問い合わせ先
タイガー
販売促進部
担当:井上氏
TEL:03-5283-7232