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プロロジス、つくば市でスタートゥデイ専用物流施設竣工

2018年9月21日 (金)
空白

拠点・施設プロロジスは21日、茨城県つくば市でファッション通販サイト「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)を運営するスタートトゥデイの専用物流(BTS型)施設「プロロジスパークつくば1-A」が竣工したと発表した。

同施設は、スタートトゥデイの専用物流施設として開発。隣にもスタートトゥデイのBTS型物流施設「プロロジスパークつくば1-B」を開発中で、2019年9月末に竣工する。両棟完成時の「プロロジスパークつくば1」総延床面積は14万平方メートルに上り、プロロジスのBTS型物流施設としては最大規模となる。

スタートトゥデイは、フルフィルメント業務全般を行うための最大拠点として「プロロジスパーク習志野4」一棟すべてを利用しているほか、「プロロジスパーク千葉ニュータウン」などにも入居しているリピートカスタマー。プロロジスパークつくば1-Aは、同社にとって「プロロジスパーク習志野4」に次ぐ基幹拠点となる。

開発地は、圏央道つくば中央インターチェンジ(IC)から5キロ地点に位置。北関東方面への配送に加えて、常磐道谷田部ICから10キロの地点に立地していることから、都心・仙台方面へのアクセス利便性も高い。ことし2月には、圏央道境古河IC-つくば中央IC間が開通し、都心部から放射状にのびる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道が接続された。これにより、都心部を経由することなく東西広域および東日本全域をカバーすることが可能になり、広域戦略拠点としてのポテンシャルが期待される。

開発地周辺には住宅地や大学・研究機関が立地しており、雇用を確保しやすい。また、つくばエクスプレス線研究学園駅から1.9キロと利便性の高い立地となっている。

建物は4階建て延床面積7万1000平方メートル。1階・3階にトラックバースを設け、スロープで大型車両が3階に直接アクセス可能な設計となっている。プロロジスパークつくば1-B完成時には各階がブリッジで接続され、2棟を一体活用した効率的な物流オペレーションが可能となる。敷地内には従業員駐車場を整備、入口と出口に車番認証カメラを設置して駐車車両の登録・管理を行い、セキュリティを強化。さらに、従業員用の通勤バスも運行する。

環境・省エネへの取り組みとして、館内LED照明に加え、プロロジスが開発に携わった高天井用人感センサー付きLED照明を倉庫部分に初めて導入し、環境負荷軽減を図るとともに、入居カスタマーの電気使用量削減に貢献。今回の導入にあたっては、スタートトゥデイとグリーンリース契約を締結している。

また、敷地内にある、30年以上前に植えられた桜の木を保全(一部移植)し、環境保護や地域の景観、歴史の継承にも配慮。BCP対応には、緊急地震速報システムや衛星電話を導入したほか、台風や大雨などの影響で1階が浸水し、垂直搬送機が機能しなくなった場合を想定して、2・4階に緊急時用搬出扉を設けて荷物を搬出できる設計とした。

施設で働く作業員へ快適な作業環境を提供するため、館内にカフェテリアや売店を完備。全館空調に加え、倉庫内の一部に「HVLS」(大風量低回転速度)ファンを設置している。

■「プロロジスパークつくば1-A」施設概要
名称:プロロジスパークつくば1-A
所在地:茨城県つくば市東光台5-6-2
敷地面積:3万2807.22平方メートル(9924.18坪)
延床面積:7万599.27平方メートル(2万1344.17坪)
構造:地上4階建て、鉄骨造
着工:2017年8月
竣工:2018年9月