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商船三井、LNG船海難事故想定し緊急対応訓練

2018年11月19日 (月)

▲重大海難対策本部での訓練の様子

環境・CSR商船三井は19日、重大海難事故に備えた緊急対応体制の確認を目的として、同社グループの船舶管理会社が管理する液化天然ガス(LNG)運搬船での海難事故を想定し、16日に緊急対応訓練を実施したと発表した。

訓練では、「LNG船が他船避航動作により明石海峡大橋付近にて他船と衝突し、その結果相手船は転覆。当該事故で転覆した相手船の乗組員3人のうち、1人は救助されたが意識不明の重体、2人は行方不明となった。本船は衝突後に浅瀬にて船底に破孔を生じ、バラストタンク内に浸水。付近に錨泊するもボイルオフガスを処理できない不具合が発生し、タンク圧制御ができない事態」との事故を想定。

▲模擬記者会見の様子(左)松坂顕太常務執行役員(右)小林正則執行役員

事故発生の連絡を受けた同社は、本社内に重大海難対策本部を立ち上げたという想定のもと、事故発生から記者会見に至るまでの過程を訓練することで、緊急時に行うべき報告・連絡などのプロセスを再確認し、また本船、船舶管理会社、関係部署・重大海難対策本部間での連携と情報共有が円滑に実践できるかを確認した。また、重大海難対策本部では、収集した情報をもとに船主、運航者として取るべき対応について協議し、緊急対応体制を確認の上、模擬記者会見を実施した。