産業・一般シャープは6日、スマートフォンなどのモバイル機器に搭載が可能な、業界最小サイズの放射線センサモジュール「QM1H0M005x」を開発、セットメーカーに販売すると発表した。
新モジュールは、空中の放射線(ガンマ線)を電流に変換するフォトダイオードと、高周波チューナーなど長年培ったアナログ回路技術を駆使して新開発した専用ICで構成。
専用ICには、フォトダイオードから出力される微弱な電流を検出して効率よく増幅する低雑音アンプ、振動や衝撃などの外来ノイズを独自のアルゴリズムによって除去する回路を搭載。これにより、汎用の部品で構成した場合に比べて55%の小型化を実現した。
さらに、業界最小の消費電力(通常動作時7.5mW)も実現。放射線の測定機能を搭載するモバイル機器の開発に寄与する、としている。
サンプル価格は1万500円(税込)で、29日からサンプル出荷を開始。8月31日に月産2万個で量産に入る。