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阪九フェリー、三菱造船建造フェリー「せっつ」と命名

2019年8月2日 (金)

荷主三菱重工業は2日、傘下の三菱造船(横浜市西区)が阪九フェリーから受注して建造するカーフェリーシリーズ2隻の1番船が「せっつ」と命名され、進水したと発表した。

「せっつ」は阪九フェリーが運航するカーフェリー4隻のうち「やまと」をリプレースするもので、今後は艤装工事を経て2020年2月に引き渡す。阪九フェリーは「せっつ」を新門司・神戸航路に投入する。

8月2日に三菱重工下関造船所江浦工場(山口県下関市)で行われた命名・進水式では、阪九フェリーの入谷泰生会長が命名したのに続き、新門司港側を代表して北九州ポートアテンダントの塩田真子さん、神戸港側を代表して神戸マリンメイトの吉村桃香さんの「寄港地にゆかり」のある女性2人による支綱切断が行われた。

船体は長さ195メートル、幅29.6メートル、深さ20.6メートル、喫水6.7メートル、総トン数1万6300トン。旅客定員は663人、トラック(8.5メートル)277台、乗用車188台の積載能力を持ち、荷役設備として舷側ランプ扉2基、船尾中央ランプ扉1基を搭載している。

船のコンセプトは「星空と海をのぞむ癒しの旅」で、内装は港町神戸をイメージ。客室最上階である7階には開放感のある広い空間を設け、船内で一番大きな窓からは星空と瀬戸内海が眺望でき心躍るクルージングを楽しむことができる。

環境面への配慮では、新型最適船型の採用などにより在来船と比べ6%の省エネルギーを実現。20年から全海域が対象となるSOx(硫黄酸化物)の排出規制への対応策として、排ガス処理装置(スクラバー)を搭載する。