ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

流山に32万m2巨大施設着工

託児物流施設で就労先選び、大和ハウス流山施設

2019年9月2日 (月)

話題大和ハウス工業は2日、千葉県流山市で同日着工する保育施設併設の賃貸物流施設に、子どもを預けた親が複数のテナント企業で働くことができる新たな働き方「マルチ派遣」を初めて導入する、と発表した。

同社最大の延床面積となる32万平方メートルのマルチテナント型物流施設「DPL流山IV」に、テナント企業の従業員専用保育施設「ママスクエア」を併設し、業界で初めて「マルチ派遣」を導入する。流山IVは、同社が流山市で4棟のマルチテナント型物流施設を建築する「DPL流山プロジェクト」の3棟目。

働き方改革の支援として、テナント企業の従業員専用の保育施設、コンビニエンスストアを完備し、免震システムや非常用自家発電機を設置するなど、BCPにも対応した防災配慮設計を施す。

保育施設は、ママスクエアがDPL流山プロジェクト4棟それぞれに併設する計画。子どもを預ける母親が同じ施設内で働くことで、母親は「いざというときに駆けつけやすい」といった安心感を持ちながら働くことができる。DPL流山プロジェクトで働くテナント企業の従業員に対し、近郊の賃貸住宅情報を提供し、入居時の諸経費を優遇する施策も打ち出す。

最大受入人数は100人で、テナント企業と就業希望者のニーズを結びつけ、テナント企業が繁忙期や繁忙時間に人材を確保しやすくする。ママスクエアが条件に合わせて派遣先と調整を行う。

現地は常磐自動車道流山インターチェンジ(IC)から2.5キロと近く、首都圏から東日本全域へアクセスしやすい立地で、建物には1フロア4万8000平方メートルを周回できる両面トラックバースを同社が開発するマルチテナント型物流施設で初めて採用。同社は「首都圏向け物流の集約拠点としてだけでなく、世界中からの輸出入の基地となる、グローバルSCMに対応可能な施設として利用できる」と説明している。

■建物概要
名称「DPL流山IV」
所在地千葉県流山市平方字上谷383-2ほか
敷地面積13万5592.56平方メートル(4万1016坪)
延床面積32万2226.33平方メートル(9万7473坪)
賃貸面積26万0824.91平方メートル(7万8899坪、1区画の面積6000平方メートル-)
構造・規模PCaPC造一部S造(プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造)、地上5階建て(1-4階倉庫、5階保育施設など)
建物用途マルチテナント型物流センター
建築主流山市平方地区共同開発総合計画、大和ハウス工業
設計フクダ・アンド・パートナーズ
施工西松建設
着工日2019年9月2日
竣工予定日2021年10月31日
稼働開始日2021年11月1日