国際商船三井は2日、トルコ製鉄大手のトスヤルホールディングスと戦略的提携に向けた検討を始めることで合意、30日に協定書に調印したことを発表した。今後、トスヤル社がトルコ内外に展開する生産拠点の原料と鉄鋼製品の輸送や同社が開発を進めるトルコ東南部の港湾運営、新規事業で協業を検討していくという。
トスヤル社は、2018年にアルジェリアで世界最大規模の直接還元鉄プラントを稼働するなど、事業をトルコ内外に広く展開。18年の鉄鋼生産量は1000万トンを上回る。商船三井は、トスヤル社の事業拡大に貢献することで、同社が目標に掲げる「さまざまな輸送ニーズに対してワンストップでソリューションを提供」することを体現する。
駐日トルコ大使館で行われた調印式には、商船三井の池田潤一郎社長とトスヤル社のフアット・トスヤル会長のほか、ハサン・ムラット・メルジャン駐日トルコ共和国大使も出席。大使の立ち合いのもと両社が協定書に調印した。

▲左からトスヤル社のフアット・トスヤル会長、ハサン・ムラット・メルジャン駐日トルコ大使、商船三井の池田潤一郎社長