9人死傷･神戸トラック事故で運送会社の社長ら逮捕

事件・事故2019年9月、神戸市灘区で大型トラックが車6台に衝突し、運転手（当時57）を含む9人が死傷した事故で、兵庫県警灘署は29日に、事故を起こした運送会社「サンサービス」（熊本県玉名市）の社長（52）と「サンサービス九州営業所」で、運行管理者とトラック整備管理担当を兼務していた所長（63）を業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。

この事故は、神戸市灘区の坂道を下っていた大型トラックが乗用車6台に次々と衝突し、歩行者1人を巻き込んだ後に鉄柵を突き破り、川に転落したもの。この事故でトラックの運転手が死亡、衝突された車に乗っていた7人と通行者1人の計8人が重軽傷を負った。

当時、大型トラックのブレーキが利きにくい状態だったとみられており、運送会社の責任で行う車両整備が不十分であった疑いがもたれている。

同社が過去3年間に行政処分を受けた記録はない。