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日本郵船、22社協力体制で輻輳海域の無人運航挑む

2020年6月16日 (火)

ロジスティクス日本郵船は15日、同社とグループ2社を含む国内22社で構成される無人運航船実用化プロジェクト(DEFASプロジェクト)が、日本財団の助成事業「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」に採択されたことを発表した。

▲実証実験には京浜-苫小牧間を運航るうコンテナ船が使用される(出所:日本郵船)

同プロジェクトは無人運航船の未来を創造するというコンセプトのもと、2021年度に海上交通量の多い輻輳海域で内航コンテナ船の長距離無人運航に向けた実証実験を行う。海外では既に無人運航船の実証実験が進められているものの、輻輳海域で長距離の無人運航を行うのは世界初。

この実証実験を成功させるため、DEFASプロジェクトは多種多彩な技術を持つ国内22社がコンソーシアムを形成し、国内外のさまざまな組織の協力を得るオープンコラボレーションの開発体制で臨む。

具体的には、離着桟・計画航路運航・避航の自動化だけでなく、陸上からの監視・診断機能とそれを支える通信回線システム、緊急時の遠隔操船機能など、安全な無人運航船の実用化に向けた包括的なシステムを開発・実証する。

日本郵船は、ことし5月にタグボートを使用した遠隔操船実船試験に成功しており、これまでに培った技術と経験をDFFASプロジェクトに生かす。同プロジェクトと日本財団は、21年度の実証実験の後、2025年までの本格的な実用化を見据える。

▲無人運航船実現までの道のり(出所:日本郵船)

日本郵船・商船三井など無人運航実用化へ実験開始