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国交省、内航船省エネ格付制度で6隻に最高ランク

2020年7月16日 (木)

認証・表彰国土交通省は15日、内航船省エネルギー格付制度で申請のあった6隻の内航船に対し、いずれも最高ランクの格付けを付与したことを明らかにした。

最高ランクを付与されたのは、商船三井と日本栄船の曳船「いしん」(247総トン、暫定運用手法)、商船三井とフェリーさんふらわあのフェリー「さんふらわあくれない」(仮称、1万7300総トン、代替手法)、同じく両社のフェリー「さんふらわあむらさき」(仮称、1万7300総トン、代替手法)、トヨフジ海運・内海造船・福寿船舶のRORO船「豊洋丸」(1万3732総トン、EEDI)、徳山海陸運送と本瓦造船のケミカルタンカー「徳鳳丸」(497総トン、代替手法)、冨士汽船と本瓦造船のケミカルタンカー「みらい」(493総トン、代替手法)――の6隻。

内航船省エネルギー格付制度は、国交省が内航海運のCO2排出削減目標「2030年度に13年度比で157万t-CO2削減」を達成するため、船舶の省エネ・省CO2効果を可視化し、それを評価する制度で、17年7月から暫定運用を開始。環境性能の評価手法を変更するなどし、20年3月から本格運用を開始した。

▲商船三井・日本栄船の曳船「いしん」(出所:商船三井)

いしん、さんふらわあくれない、さんふらわあむらさきと3隻が最高格付を取得した商船三井では「LNG燃料船の技術発展や安全運航を確立し、環境負荷低減に取り組む」とのコメントを発表した。3隻は同制度の暫定運用時にも最高評価の「4つ星」を取得していたが、本格運用開始に伴い改めて最高評価となる「5つ星」を取得した。

▲商船三井・フェリーさんふらわあのフェリー「さんふらわあくれない」「さんふらわあむらさき」のイメージ(出所:商船三井)

いしんは商船三井が保有する初のLNG燃料船で、大阪湾初のLNG燃料タグボートとして運航実績を重ね、神戸港、名古屋港のLNG燃料供給トライアルに協力するなど、船舶用LNG燃料の普及にも取り組んでいる。さんふらわあくれない、さんふらわあむらさきは、フェリーさんふらわあが運航する大阪-別府航路で既存船の代替として「カジュアルクルーズ」コンセプトを拡充し、22年末から23年前半にかけて段階的に就航することになっている。