拠点・施設本田技研工業は8日、浜松製作所(静岡県浜松市)の四輪車用トランスミッション新工場の竣工式を行った。新工場は、既存工場の生産設備を移設するとともに生産能力を拡大した。これにより、浜松製作所のAT(オートマチックトランスミッション)、CVT(無段変速機)の年間生産能力は70万基から80万基になった。フル稼働は2011年1月から。
新工場の社屋は、スペース効率・生産効率の高い二階建てとし、一階がアルミ加工ライン、ミッション部品の搬入出荷、二階が組立ラインというレイアウトとなっている。また、一階にはオイルミスト対策の循環型空調システムを、屋上部、連絡通路部には太陽光発電システムを導入。さらに、屋上の緑地化や雨水利用を促進するなど、環境に配慮した先進工場とした。浜松製作所は、トランスミッションのマザー拠点として培った生産技術を世界に展開する機能を強化していく。
■トランスミッション新工場の概要
生産品目:四輪車用AT、CVT完成機
生産能力:80万基/年
稼働開始:2010年8月(2011年1月フル稼働)
関連投資額:約105億円
建築面積:1万7500平方メートル
延べ床面積:2万6500平方メートル